新月は種まき、満月は収穫の時
5月20日0時55分頃、牡牛座で新月を迎えます。
新月は、意識や魂の欲求を表す太陽と、無意識を表す月が重なる時。
普段は気づかない自分の深い望みに触れやすい時なので、新月に立てた目標や願い事は、大きく実りやすいと言われています。
新月は、たとえるならまっさらな大地に種まきをする時。種は大地の栄養を吸い上げぐんぐん育ち、満月に実り、収穫の時を迎えます。そこから次の新月に向けては、収穫したものを加工して価値を高めたり、仲間にシェアしたりしていく時期です。

満月の収穫に向けて、どんな種をまけばよいのか、何を始めればよいのか、星々の様子から読み解いてみましょう。
5月20日 新月のホロスコープを読み解く
サビアンシンボル「テーブルで働いている2人の靴職人」
価値を比較し、新しい可能性を模索する。お気に入りの古い靴をリメイクしてまた使うか、いちから新しい靴を作るか。自分にとって本当に大切なものを見極める。
自分の中の独自性に気づく。地に足の着いた堅実な考え方。広がる知性。幸運。
新月に水瓶座の冥王星がトライン(120度)
本質をつかむ、突きつめる。
新月に蟹座の火星がセクスタイル(60度)
気持ちを大事にすること、仲間や家族を守ることがやる気につながる。
新月に魚座の海王星がセクスタイル(60度)
人の気持ちを自分のことのように感じる。自他の境目が曖昧。
水瓶座の冥王星と蟹座の火星がオポジション(180度)
視野を広く持つこと、常に未来を意識することを求められる。
蟹座の火星と魚座の海王星がトライン(120度)
めぐりめぐってみんなのためになる。
「ひとりひとりが自分を見つめ直すことで
新しい可能性を開いていく」新月
5月20日の新月を一言でまとめると「ひとりひとりが自分を見つめ直すことで新しい可能性を開いていく新月」です。
自分の内側にじっくりと耳を傾ける
今回の新月では、5つの星が土のサインである牡牛座のエリアに集中しています。また、水のサインである蟹座と魚座のエリアには4つの星が滞在しています。
土と水は、ともに内側に向かうエネルギー。土は現実的な事柄や物質を表し、水は感情や感性を表しています。今回の新月では、自分の内側の感覚にじっくりと耳を傾けてみるとよいでしょう。
特に牡牛座は「体の感覚、心地よさ、所有すること、安定や安心」といった事柄を表すサインですので、
5感が冴えわたる時です。自分の体感覚や価値観、持ちもの(身に着けてきた知識やスキルも含めて)に目を向けてみましょう。
あなたにとって、心地よいと感じるもの、安心を感じるものはなんですか?
あなたがこれまで「これいいな、好きだな」と思って選んできたもの、身に着けてきたものをじっくり見つめ直してみましょう。「本質、真理」を表す冥王星が、新月に創造的な角度を取り「自分にとって本当に大切なもの」に気づけるよう後押しをしてくれています。
また、今回の新月(太陽と月)には、「独自性」を表す天王星が寄り添っています。自分では何気なく選んできたつもりのもの、当たり前だと思っていた感覚の中にこそ、あなたの個性や光るアイデアが眠っています。
「幸運」「拡大」を表す木星も牡牛座に滞在しているので、この新月でひらめいたアイデア、まいた種は、着実に育ち大きく実るでしょう。
自分を大切にするように、他者も大切にする
今回の新月では、「ときめき」や「調和」を表す金星と、「情熱」や「自己主張」を表す火星が、ともに「共感」を表す蟹座に滞在しています。自分のためと思ってしたことが、「私も同じことをしようと思っていた!」と共感される、といったことが起こるかもしれません。
もし、自分と相手の考えや価値観が違ったとしても、「私の考えとは違うけれど、あなたはそう思うんだね」と素直に受け入れられそう。違いを批判につなげたり、どちらかに合わせようとしたりするのではなく、ただそのままの事実を認めることを意識するとよいでしょう。
水瓶座の冥王星と蟹座の火星が緊張感のある角度を取っていますが、魚座の海王星がその緊張を和らげます。自分や身近な人の気持ちを大切にしたい蟹座の火星と、もっと全体を見渡すことを求める水瓶座の冥王星。そこに、魚座の海王星が「自分の気持ちを大切にすることが、めぐりめぐってみんなのためになりる」となだめています。
自分を大切にすること、相手を大切にすること、みんなを大切にすること。星の視点で眺めれば、それらに区別はなく、おなじこと。この新月はそんなおおらかで優しいムードに包まれています。
新しい可能性を開く
今回の新月が起きる牡牛座29度のサビアンシンボルは「テーブルで働いている2人の靴職人」。お気に入りの靴をリメイクしてまた履くのか新しい靴を作るのか、新しく作るならどんな靴にしようか、と葛藤しています。
これは、「視野を広げ、色々な可能性を模索する」ということを表しています。
ひとりひとりが自分の内面に向き合い、それぞれの考えや価値観を見せ合うことで、これまで思いつかなかった新しい選択肢が見えてくるでしょう。自分では「もう手放さなくては」と思っていたものが、実は少し工夫すればまだまだ使えるということも起こりそうです。